10月初めに、LaLa横浜の傾斜問題が報道されてから、約3週間。
連日関連ニュースが絶えません。
調査が進むにつれ、地盤改良データ改ざんの可能性のある物件がいくつも報道され
被害の規模は拡大するばかりです。
調査に何年かかるのか、完全に保障が出来るまで何年かかるのか、
一社だけの問題なのか、業界全体での現場の雰囲気なのか…?
ニュースを見聞きするにつけ浮かぶ思いがあります。
『国はこの問題にどう決着をつけるのか、つけることが出来るのか?』
日本という国は、あまりにも事件が大きくなりすぎると、追求する事をやめ
事件自体をうやむやにしてしまうことがあります。
先の東日本大震災における原発事故がその例でしょう。
この傾斜マンション問題も、実態調査・保障問題などが長期化し、
原発問題と同じように風化してしまうのでしょうか。
マンション業界はどうなるのでしょうか?
新築マンションの販売戸数には確実に影響が出るでしょう。
しかし、マイホームを探すひとの数が減るわけではありません。
その人達はどこへ向かうのでしょうか。
一通り問題が出尽くして、状況がはっきりしている中古マンション?
何か、不具合が生じても瑕疵担保責任の名において売主が保障してくれる新築戸建?
また、一人の現場社員が起こした事件だと報道されていますが、
同じ会社に勤務する社員は、批判や好奇心の目にさらされ仕事どころではないでしょう。
原因を作った社員の身内の気持ちは?保証人として入社時に判を押しているはずです。
その社員のお父さんやお母さんが、何かしらの制裁を受けるのでしょうか?
毎日のルーティンな仕事の繰り返し。
安易な気持ちで、何も考えず取り組んでいると、
このような取り返しのつかない事態に陥ってしまう、という事を学びました。
一つ一つのことには意味がある。そのことをしっかりと考えながら、
日々業務に当たらなくては、と自戒している昨今です。