こんにちは。「売却の窓口」事業部の中村です。
一昨日、不動産マーケットにおいて全米でも非常にホットな街・ワシントン州シアトルでの
社員研修から戻ってまいりました。非常に刺激的な5日間でした。
写真はワシントン州のNWMLS(Northwest Multiple Listing Service)
日本の不動産マーケットとの一番の違いは、不動産業者(不動産会社やエージェント)と購入者や
売却不動産のオーナー間の「情報格差」、米国ではMLS(Multiple Listing Service)という協会が
各地域の不動産情報を一括管理しています。日本のREINS/不動産流通機構にあたりますが、
その情報量は比べるべくもありません。一般の不動産ポータルサイト(日本ではスーモ、ホームズ等)
は全てこのMLSデータから物件情報を提供してもらっています。
つまり日本のような未公開物件(情報の囲い込み)はありません。非常にオープンなマーケットです。
写真はLake Washington湖畔の新築物件の視察
写真はLake Washingtonに浮かぶ戸建、販売価格約$1,500,000
滞在中に多くの物件を視察しましたが、驚くのはその成約スピード!
その物件を案内したBuyer’s Agentが名刺を置くことが義務付けられているのですが、MLSに公開して
わずか2~3日で50枚以上の名刺が置かれている物件もあり、その期間で買い付け(購入申し込み)が入る物件も
多いとの事、供給に対して需要が多いのでしょうがそのスピード感や中古不動産市場のダイナミズムに
圧倒されました。
そこに介在するエージェントは不動産会社(仲介専門)と代理店契約を結ぶフルコミッションの個人事業主で、
米国では約90%の住宅購入者がこのエージェントサービスを利用しています。
Seller’s Agentが物件の前にこのようなリーフレットを掲示しています。
米国の不動産流通(特に中古不動産の)におけるエージェントサービスには実に多くの見習うべき部分が
あります。私たちも日本のマーケットにおいて変革すべきことは沢山ありますね!